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不用品回収の見積もり額が業者によって違う理由とは?

不用品を自力で処分しようとすると、しばったり運んだりするという労力がかかります。

また、大型の不用品は女性や高齢者では運ぶのが難しい場合もあるでしょう。そのようなときに不用品回収業者に依頼すると、楽に処分してくれます。

しかし、不用品回収業者に依頼すると費用がかかってしまうのはデメリットです。費用を少しでも抑えようとするならば、見積もりを複数の業者に依頼するのが効果的といえます。その場合は、業者間で2~3倍の差があることはよくありがちです。そこで、この記事では同じ不用品業者同士にもかかわらず、「なぜ見積もりに差がでるのか」について解説していきます。

見積価格が違う理由その1 サービスや補償内容

見積価格の違いで利用者側にわかりやすいのは「サービスや補償内容が違うから」という理由です。不用品回収時には大型の荷物を運搬することも多いので、運び出すときに壁や家具を傷つけてしまうことがあります。高価な物品を傷つけてしまう可能性があるのは、業者としてもリスクが大きいので、そのような場合に備えて保険に入っているわけです。もちろん、利用者も安心して利用できるというメリットもあります。

また、洗濯機などの水回り用品を回収するときは、事前に水抜きをしておかないと大きな水漏れを起こす可能性があります。一戸建て住宅であれば問題ないかもしれませんが、マンションやアパートといった共同住宅では、階下の部屋の漏電や壁紙の汚損といった被害を与えてしまう危険性があるのです。

大きな水漏れになると損害賠償請求額が数百万円から数千万円に膨れ上がることもあります。そのような被害に備えるために、業者によっては損害保険に加入しているパターンがあり、その結果、見積額が高くなるのです。

依頼する人にとっては見積価格が安い業者を選びがちですが、結果的に大きな損害賠償を請求されてしまっては元も子もありません。不用品回収業者を選ぶときは、サービスや補償内容についてもしっかり確認してから決めるようにしましょう。

見積価格が違う理由その2 業者の内部事情

見積価格が異なる理由には「不用品回収業者の内部事情」が関わっているケースもあります。

業者としては不用品回収を事業として行っている以上、利益をあげなければいけません。そのため、人件費やガソリン代といった経費部分を料金に含める必要があります。各業者から依頼者への距離はまちまちです。運搬にかかるガソリン代は各業者で違って当然だといえるでしょう。

また、人件費についても各事業者で異なります。

人手不足の事業者であれば人員を確保するために高い時給を払っている可能性もありますし、その逆もありえます。各業者によって作業効率やスピードが異なるため一概にはいえませんが、一般的に人件費は費用の中では大きなウエイトを占めるので見積価格に大きな影響を与える項目です。

その他にも事業者が利益をあげるために支払っている経費としては主に「広告費」や「事務所の賃貸料」などがあります。都会に近い業者ほど賃貸料として支払っている額は多い傾向にありますし、地域に密着している業者と違って知名度や近隣住民の信頼度は低いケースが多いので広告費にお金をかけている場合が多い傾向です。

これらの経費が各業者によって異なるために、見積価格に大きな差が生まれます。

内部事情によって見積価格に影響を与えるケースには業者の必要経費以外にも「どのように処分しているか」によるものもあります。業者によっては不用品を捨てるのではなく、リユースやリサイクルに回したり、金属などの部品を売却したりするケースがあるのです。そのようなケースでは、売却時に得られる利益と必要経費部分を相殺して見積価格を安く算出している業者もいます。

いずれにしても内部事情に関しては業者が利益をあげるために必要な部分ですので、大きく見積価格を落としてもらうことは難しいでしょう。

見積価格が違う理由その3 業者の規模や依頼する時期

不用品回収業者の規模や依頼する時期によっても見積価格に差がでることがあります。

どの業種にもいえることですが、規模の大きい事業者ほど経営体力がある傾向です。そのため、人員や費用といった面で融通がききやすいといえます。大きい業者の中には季節限定のキャンペーンを行っている場合がありますので、その時期に利用するとお得に依頼できるでしょう。

また、引っ越しが多くなる時期は不用品回収業者も忙しくなりがちです。

引っ越し業者と同様に、忙しい時期に見積もりを依頼すると不用品の回収も高くついてしまうことがあります。安く回収して欲しいのであれば見積もりを依頼するときに「いつでもいいから安くして欲しい」と伝えておくと、業者側で時期を調整して安く引き取りに来てくれることもあるので覚えておきましょう。

不用品回収業者の見積もりが異なる理由は大きく分けて「サービスや補償」「業者ごとの内部事情」「業者の規模や依頼する時期」の3つです。

ただし、サービスや補償、依頼する時期などは利用者の事情によってそれぞれ優先順位が異なります。大阪にもたくさんの不用品回収業者がありますが、見積もりを取るときは価格も含めて優先順位をつけておくと複数社に依頼しても迷わず決めることができるでしょう。