空き家になってしまった実家の不用品回収
日本では空き家が社会問題化していますが、高齢の両親が住んでいる場合などは決して他人ごとではありません。両親が亡くなったり老人ホームへ入ったりすれば、実家はあっという間に空き家になってしまうのです。空き家をそのまま放置しておくわけにはいかないので、解体や売却を念頭に家の中を整理しなければなりません。
そこで今回、空き家になった実家の片づけ方法について解説していきます。
実家が空き家になったら?
家族が長年住み続けてきた家であればあるほど、実家の中には予想以上の量の荷物がため込まれています。いざ片づけようとしたものの、どうすれば良いか分からず途方に暮れてしまう人も少なくありません。だからといって、実家をそのまま放置しておくのは止めましょう。防犯上問題がありますし、築年数の経過している家なら倒壊する危険もあります。
国や自治体も空き家の放置に厳しく対処し始めており、行政指導されたり強制的に撤去されて費用を請求されたりする可能性もあるのです。実家を利用する予定が無いのであれば、一日でも早く片づけを終わらせ、解体もしくは売却しなければなりません。
しかし、空き家になった実家をどうすれば良いのかすぐには分からない人も多いでしょう。そんな人々のために、自治体や地域の不動産協会によって空き家に関する相談窓口が設置されていることも多いです。ここに相談すると、家や残った荷物の処理をどうすべきか丁寧にアドバイスしてくれるので、不安な人はまず相談してみてください。解体する場合は不用品も一緒に解体したり回収してくれる解体業者もいますが、基本的には自分で片づけてゴミとして出すか、不用品回収の専門業者へ連絡することになります。
思い出の詰まった荷物を処分するのは気が引けるでしょうが、全部自宅に持ち帰るわけにもいかないので、割り切って片づけを決意することが大切です。
空き家の整理は不用品回収業者へ依頼すると便利
空き家になった実家から出た不用品は、基本的に自分でゴミに出すか不用品回収業者に引き取ってもらうことになります。経済的な面を考えると自分で処分したいところでしょうが、家一軒分の不用品となると相当な量です。全て自分で片づけるとなると、かなりの時間と手間がかかってしまうでしょう。
不用品ごとに分別もしなければなりませんし、ものによっては粗大ごみとして処分に費用がかかることもあります。地域によってはまとめて大量のごみを出すことを禁止しているところもあり、その場合は自分でごみ処理場まで持ち込まなければなりません。仕事をしている人などは時間もないので、自分で処理するのはあまり現実的ではないでしょう。
そこで役立つのが、不用品回収業者です。
名前の通り家庭で出た不用品をまとめて回収してくれる専門業者で、分別する必要もなくどんどん荷物を持って行ってくれるのであっという間に実家の中が片づきます。ただし、専門業者なのでもちろん費用はそれなりにかかります。どれくらいの費用かは荷物の量や地域などによっても変わるので、まずはいくつかの不用品回収業者に見積りに来てもらってください。
中には仏壇などの供養を請け負っている不用品回収業者もいるので、処分に困る荷物がある場合は助かります。不用品回収業者は生ごみや動物、医療機器以外は基本的に何でも引き取ってくれるので、手間をかけずに早く実家を片付けたいという場合には最適です。
不用品回収業者の選び方
不用品回収業者は、地域に何社も業者が存在することが多いです。その中から1社に依頼することになるのですが、選び方にもポイントがあります。まず必ず複数の業者から見積もりを取り、費用の相場やスタッフの対応をチェックしてください。
1社だけしか見積もりを取らなかった場合、その費用が適切なのか不当な高額請求なのか判断できません。実家の不用品回収ともなると費用も高額になるので相見積もりを取るのは大事です。複数の業者を比較することで、「費用は高いけれどサービスが充実していた」「費用が一番安かった」「即日回収してもらえた」など、希望に沿ったサービスがあるかどうか、特色が自分の優先順位に合っているかどうかで業者を選びやすくなります。
納得がいくサービスを受けることができるかどうかで業者を選ぶことが大切です。
実家の片づけは不用品回収業者に依頼しよう
空き家の片づけは、荷物の量が多いほど面倒になり、つい後回しにしがちです。
しかし、不用品回収業者に依頼すれば驚くほど早く片づけることができるのです。片づけにかかる時間と手間を考えれば、業者に依頼する費用も高すぎることはないでしょう。悩んでいる間にも空き家の損傷は進んでしまうので、できるだけ早く業者に依頼して片づけを済ませてしまいましょう。