自宅の敷地に不法投棄された！そんな時の対処法は？

「いつのまにか自宅の敷地に見慣れないゴミが溜まっている！」と驚いた経験はありませんか？

それは、赤の他人が不法投棄していったものかもしれません。非常に腹立たしい気持ちになりますが、それ以上に気になるのがゴミの処理方法。一体誰が片付けるべきなのか、首をかしげる人も多いでしょう。

そこで今回は、自宅に不法投棄された場合の対処について詳しく解説していきます。

自宅に不法投棄されたらどうすれば良い？

自分の出したゴミを公共のゴミ捨て場やゴミ処理場以外の所有地に放置するのは、もちろん許されることではありません。しかし、そんなマナーや法律を一切気にしない悪質な人間がいるのも事実。十分に目が行き届かない広い敷地や人目が少ない敷地の場合、大量のゴミを不法投棄されてしまうこともあるのです。

いざ自宅に不法投棄されてしまったら、どうすれば良いのでしょうか。

この場合、まずは警察に連絡するのが基本。ゴミの中には危険なものや犯罪がらみのものが紛れている危険性もあるので、警察にゴミを確認してもらいましょう。ゴミの中身に何の問題もなく、単なる不用品であれば警察は自治体に連絡するように伝えて引き上げていきます。指示にしたがって自治体に連絡を入れると、担当者が不法投棄されたゴミの内容や量などの詳細を聞き取り、ゴミの処理方法をアドバイスしてくれます。そう、警察も自治体も、不法投棄されたゴミを実際に回収してはくれないのです。

その理由は、不法投棄されている場所が個人所有の敷地内だから。

敷地の問題はあくまでも所有者が解決するものという前提があるため、連絡しても無料でゴミを回収してくれることはありません。不法投棄されたうえにゴミの処分までしなければならないのは踏んだり蹴ったりですが、落ち込んでいる暇はありません。放置していると次々に不法投棄され続ける可能性があるので、とにかく早くゴミを処分して不法投棄を防ぐ対策を行いましょう。

専門業者の力を借りよう

自宅の敷地に不法投棄されたゴミは、基本的に敷地の所有者が自分で何とかしなければなりません。

量が少なければゴミの日に出せば良いのですが、困るのが大量のゴミや大型ゴミを不法投棄された場合。所有者だけではどうにも処分できないと感じたら、不用品回収業者のようなゴミ回収のプロを頼りましょう。不用品回収業者であればトラックも持っていますし人手もあるため、大量のゴミや大型ゴミでも問題なく撤去することができます。ゴミの種類ごとに分別する必要もなく、次々にトラックに積み込んで運び去ってくれるため手間もかかりません。敷地の所有者はその様子をただ見守っていれば良いので、非常に便利です。

不用品回収業者に不法投棄の撤去を依頼する場合、まずは見積もりを取りましょう。費用はゴミの量や種類などに応じて変わるので、作業後に高額請求されるなどのトラブルを防ぐためにも事前の見積もりが欠かせません。できれば複数の見積もりを取り、その中から費用がかからない業者を探すと良いでしょう。

ただし、自宅前の道路に不法投棄されていた場合は話が別。基本的に道路は私有地ではないため、そこに不法投棄されていれば自治体の管轄となります。自宅前の道路も敷地の一部と誤解して片付けてしまう所有者も多いですが、この場合は自治体に連絡すればゴミを回収してくれるので間違えないようにしましょう。

不法投棄されない対策も必要

不法投棄されるということは、「人目に付きにくくゴミがあっても目立たない場所だ」と犯人に判断されたということです。いくらゴミを片付けても、その環境が変わらなければまたいずれ不法投棄される可能性が高いです。犯人はいつゴミを捨てにやって来るか分からないため、普段から不法投棄しにくい環境に整えておくことが何より大切。防犯カメラの設置や雑草の刈り取り、垣根や壁の撤去などを行って、犯人から目を付けられないようにしておきましょう。

目立つところに防犯カメラを置くだけでも抑止力になりますし、万が一不法投棄されたとしても映像から犯人を見つけやすくなります。ゴミを隠してしまわないよう、伸び放題の雑草を刈り取ったり垣根などを取り払うのも効果があります。犯人は不法投棄している現場を目撃されたりゴミが目立ったりすることを嫌がるので、できるだけ自宅の敷地をサッパリと開放的な環境にしておくことがポイントです。

他にも「不法投棄禁止」「警察に通報済み」などと書いた看板を立てておいたり、簡単に入り込めないようにロープを張ったりするのも良いでしょう。不法投棄対策のために費用や手間をかけるのは不本意ですが、放置しておくとゴミがゴミを呼んでさらに不法投棄が増える可能性もあります。

自宅の環境を守るためにも、警察や自治体に相談しつつ不法投棄を防ぐ対策を行っていきましょう。

不法投棄はできるだけ早い対応を

不法投棄されても、警察や自治体は基本的にゴミを片付けてくれません。だからといってゴミを放置していると、「ここは不法投棄しても良い場所なんだ」と犯人に次々と狙われる可能性もあります。とにかく早く片付けることが重要なので、不用品回収業者に依頼してすぐに撤去してもらいましょう。同時に、不法投棄を防ぐ対策も必須。

環境を整えて、快適な環境を取り戻しましょう。