捨てられないなら捨てなければいい！「捨てない片付け術」

部屋を掃除する際、どうしても捨てられない物がいくつも出てきてしまって思うように片付けることができない、という方もいるのではないでしょうか？そんなときには「捨てない片付け術」、という方法を実践してみましょう。

今回は、「捨てない片付け術」の具体的な方法や、片付ける際のポイント、意識すること等を紹介していきます。

物を仕分ける

部屋の中に物が増えていく原因の一つに、空間が広いということが挙げられます。空間が広いことで物を沢山置いてしまい、片付けられなくなっていきます。そこで、片付ける際に意識することは物を整理することです。

まず初めに、部屋の中にある物を仕分けます。

物を捨てなくても仕分けを行い、置く場所を変えるだけで片付けやすくなります。例えば、キッチンに置いてある食器棚の場合は使用頻度の高いものだけを選び、手の届きやすいところへ配置します。そして、あまり使わないものは手の届きにくいところへ移動させます。こうするだけでも、日常的に使用する食器類やキッチン道具の片付けが簡単になり、食器棚の中がスッキリします。

他にも、洋服であれば季節別、色別、目的別といったように仕分けます。洋服の場合は、思い入れのあるものや、大切にしたいもの等が多くある方もいるかもしれませんが、一度仕分けることで本当に必要なものとそうでないものが見えやすくなってきます。もし、必要かどうか悩んでしまうときには、一時的に保管する場所を作って、しばらく考えてから仕分けるようにしましょう。

捨てずに仕分けておくことだけを考えていれば、必要な物、不要な物の思い切った選択がしやすくなります。さらに、どこに何が置いてあるか分かることで管理がしやすくなり、必要なときに取り出しやすいというメリットが生まれます。

収納場所のサイズを小さくする

「捨てない片付け術」のもう一つの方法に、収納場所を小さくする方法があります。これは、新しい物を買っても、必要以上に物を収納できないようにして、空間が散らからないよう工夫する方法です。

例えば、先に紹介した仕分ける方法を実践した場合、ある程度空間が片付いた後は収納エリアを小さく区切っていきます。食器棚では、お茶碗やコップ、取り皿といった種類毎に収納エリアを小さく区切って、他の食器類が入らないようにします。こうすることで、特定の収納エリアには対応した物しか入れることができなくなり、新しい物が増えづらい状況を作ることができます。

この方法を実践する際のコツとして、雑貨屋や100円均一で販売されている収納用アイテムを使用します。これらは比較的安く販売され、気軽に購入できる他、デザイン性が優れていて種類も多いので空間の雰囲気を壊さずに収納できます。さらに、サイズの種類も豊富となっているため、収納物の適正なサイズに応じて選べます。

また、ゴミ箱のサイズに関しても小さくすることを心がけましょう。ゴミ箱のサイズが大きいことにより、買って古くなった物を捨てやすい環境が生まれます。すると、次の新しい物を買ってしまいやすくなるのでゴミが増えていき、片付けられなくなっていきます。不要な物を増やさないために、このような工夫も必要です。

物を循環させる

もし、仕分けや収納エリアを小さくしても片付かない場合は、不要になった物を循環させる意識を持ちます。具体的には、別の人に物を譲って使ってもらうという方法です。自分にとって不要な物でも、必要と感じてくれる人がいるかもしれません。ただ、不要な物をなんでも譲ってしまうのはゴミを押し付ける人のような印象を持たれてしまうので、やりすぎには注意が必要です。

具体的な方法として、リサイクルショップへの持ち込みや、インターネットのオークションで販売する、フリーマケットを利用する、といった方法が挙げられます。物の状態が良ければある程度の値段が付く可能性があり、予想以上の金額で買い取ってもらえるケースもあります。ただし、中古品でも需要があるジャンルはおもちゃや洋服、食器類といったあたりと限定的で、ブランド物や状態が良いものに限られます。

最終手段はやはり「捨てる」しかない

捨てない片付けのポイントとして、「物を仕分ける」「収納エリアを小さくする」「人に譲る」という3つのポイントがありました。しかし、生活しているとどうしてもたまってくる品々は、この３つの方法を駆使しても全てなくなってくれるわけではありません。

手元にも置いておけない。売れない。もらってくれる人もいない。そうなってしまうと、最終的にはやはり「捨てる」しかありません。少量であればゴミとして処理しましょう。しかし、捨てなければいけないものがまとまった量になってしまったら、やはり不用品回収業者などプロに任せてみましょう。あっという間に処理をしてくれるので、それまでの置き場所に困っていたことが嘘のように解決することでしょう。